金買取相場比較

コラム

金は23,584円なのに、売ると23,034円なのはなぜか

ニュースで「金が最高値」と言うとき、出てくるのは買うときの値段です。 売るときに受け取れるのは、同じ日でもそれより低い額になります。田中貴金属が同じ表に両方を載せているので、そのまま読んでみます。

同じ日に、2つの値段が出ています

  • 金買うとき 23,584円/売るとき 23,034円
    差 550円(2.3%)
  • プラチナ買うとき 9,916円/売るとき 9,367円
    差 549円(5.5%)
  • 銀買うとき 357.61円/売るとき 324.61円
    差 33円(9.2%)

出典: 田中貴金属「貴金属価格情報」(10月2日公表の店頭小売価格・店頭買取価格、いずれも税込1gあたり)

同じ「差」でも、金と銀では4倍ちがいます

差額そのものは、金が550円、プラチナが549円、銀が33円です。 ところが、もとの値段に対する割合でみると金の2.3%に対して銀は9.2%で、4倍の開きがあります。

分かりやすいのは金とプラチナです。 差額は550円と549円でほとんど変わらないのに、 割合は2.3%と5.5%になります。 同じ金額を引かれても、もとの単価が低いほうが重く効く、ということです。

1gあたりの単価が低い金属ほど、この開きは手取りに効きます。銀を売るときは、金と同じ感覚でいると 受け取る額が思ったより少なく感じられます。

この差は手数料ではありません。買う人に売る値段と、売る人から買う値段を別々に決めている、 というだけのことです。だから「手数料無料」の店であっても、相場の数字がそのまま受け取れる わけではありません。手数料は、さらにこの先の話になります。

買取店の価格は、ここからさらに下がります

上の23,034円は、地金(インゴットなど)を買い取るときの基準です。 指輪やネックレスはそのままでは地金にならず、溶かして精錬する必要があるので、 買取店が出す1gあたりの単価はここからもう一段下がります。

田中貴金属が買う値段(地金基準)
23,034円/g
当サイト掲載社でいちばん高い値
23,002円/g
差
32円/g(0.1%)

つまり売る側から見ると、報じられる相場の数字から二段下がった額が 手元に来ます。どの店がその二段目を浅く済ませているかは日によって入れ替わるので、相場比較に毎日の順位を出しています。

見るべきなのは「買取」と書かれた数字です

相場表には小売と買取が並んでいることが多く、大きく出ているのは小売のほうです。 売るつもりで見るときは「買取」「お売りになる場合」と書かれた側を見てください。 当サイトが各社から集めているのも、すべて買取側の数字です。

そのうえで、同じ「買取価格」でも店によって指しているものが違います。 メダル・小判が基準で指輪は別、と書いている社もあります。「1gいくら」は、店ごとに同じ意味ではないと、単価から引かれるものをまとめた手数料の記事も合わせて見てください。

この数字について

田中貴金属が公表している店頭小売価格・店頭買取価格(いずれも税込)を、 当サイトが毎日取得して記録したものです。表示しているのは10月2日公表ぶんで、 ページを作るたびに最新の記録から計算し直しています。 同社の価格は地金(インゴット等)の売買基準であり、各社の宝飾品スクラップ買取価格とは前提が 異なります。土日・祝日は更新されません(土日に金を売ると損をするのか)。

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